2023年10月1日に晴れて退職となり、完全に無職者としての生活が始まりました。属する組織や肩書がなくなり、社会から縁の切れたフリーの立場になりましたが、不安を感じている暇はありませんでした。
まずは退職後にしなくてはならない手続きを早く終わらせよう、ということで、この日のうちに会社の保険証と社員証の返却をしました。あいにくの日曜日で郵便局は営業していませんでしたが、前職に関連する持ち物はいち早く手放したかったので、レターパックの中に挨拶状とともに封入して、さっさとポストに投函しました。
翌日からは、退職後に会社から送られてくる予定の、「健康保険喪失証明書」や「雇用保険被保険者証」等を待ちつつ、その後の手続きの流れなどを確認したり、次の仕事や転職エージェントなどのリサーチをしたり、語学などの資格の勉強をしたりして過ごしました。
この期間は、バカンス気分のモードから就活モードに切り替える為の始動期間として意識していました。朝は働いていた頃と同じくらいの時間に起き、午前中は家を出て、スタバやファミレスなどでパソコンを開くようにしていました。家の中で作業を行うとついダラけてしまいますし、家から出ることで社会に繋がっている感覚を得たかったのもあります。
会社からの書類の方ですが、前月に本社の総務部に連絡して確認した際は、「健康保険喪失証明書」は退職日の週に発送、「雇用保険被保険者証」は退職月の給与計算等が終わる20日頃発送とのことでした。それでは失業保険の手続きが遅くなるので、何とか早めに出来ないかとお願いしましたが、出来ないとのことでした。少しは退職者の事情を考慮して欲しいところです。
「健康保険喪失証明書」は早くもらって国民健康保険に切り替えないと、無保険状態の期間が生じます。万が一病気や怪我で病院にかかったら、10割負担になるので気が気でありませんでした。保険証がないというのは怖いことだなと思いました。ようやく「健康保険喪失証明書」が来たのは10日後のことです。
会社の事務処理都合なので仕方ないとはいえ、健康保険や失業保険の手続きを早く進めたいのに何も出来ない日々は、新たなスタートの出鼻をくじかれた気分でした。