この間、スーパー銭湯に併設されている床屋に行きました。
以前は渋谷の美容院に行き、白髪染めも兼ねたカラーリングと,年齢に抗う若者っぽい髪形にカットしてもらっていましたが、長年通っていたその店が突然閉店してしまった為、新たな美容院をあれこれ探していたところでした。
美容院の新規開拓というのはなかなか面倒い。
慣れ親しんだスタイリストさんなら髪形、髪の状態、カラーの種類等、何も言わずともいつも通りに仕上げてくれるのですが、新規となるとまた一から説明しないといけない。そのスタイリストさんとの関係性も一から築かねばならないし、話が合わない人だったらどうしようか。そもそも選んだ店が次は無いと思うレベルだったら嫌だし、どうしても慎重になる。
場所も以前は会社帰りに寄れるということで渋谷にしていましたが、今はそんな必要もないとはいえ、同じような質の美容院が近場にあるだろうか?
あれこれ考えていると本当に面倒くさくなりました。
でも、髪は鬱陶しくなる程伸びてきて、気分もだんだん塞いでくる。ふと温泉にでも行きたいなと頭に浮かんできたのですが、連鎖的に、そういえば隣り町のスーパー銭湯に床屋が併設されていたなと思い出しました。
髪を切って、銭湯で頭をジャバジャバ洗い流して、湯舟に浸かりさっぱりするなんて、気分が一気にスカッとして良いかもしれない。
美容院探しはまた次回にして、とりあえず単純明快に短く髪を切ってもらおう。失敗しても今は人に会う機会も少ないし大丈夫。余程のことなら急ぎ美容院を探して整えてもらえばいい。あっけらかんとした心持になって床屋に行くことにしました。
散髪後の感想は、リーズナブルな値段で、時間も15分ほどなのに、耳周りや襟足などミリ単位の細かさで整え、希望した髪形どおりにカットしてくれて、これぞ「コスパが高い」仕上がりというもので満足でした。

20年近くカラーリングで白髪を胡麻化していたので、色残りの髪に見え隠れしている白髪が前面に現れたら、どんな感じになるのか少し怖かったのですが、それほど老け込んだ白髪頭にはなっておらず(多分ミドルの年相応の見た目だと思うので)安心しました。
銭湯で頭を洗いさっぱりした後、湯舟で瞑目しながら、「年齢に抗わず年齢を受け入れていく」ことも大事だなと思いました。年相応の変化を受け入れ、若さへの要らぬ気苦労を捨てていく。さっぱりとした髪とともになんだか心も軽くなってきました。
お風呂に入った後は、食堂でご飯を食べて帰りました。このパターンは有りだなと思いました。