私が前職を辞めたのは2023年の9月末でした。
厳密に言うと、貯まっていた有休40日分を一気に消化したので、実際の職場への最終出勤は7月末になります。
振り返ればあっという間に1年以上が経っているので、歳をとってからの時間経過とは本当に早いものだなと驚愕しております。この間にも様々なことを経験しているので、それは後々ブログに載せていけたらと思います。
さて、私は退職まで1年以上かけて準備をしていたのですが、会社から最終的に退職の決裁が降りたのは予定日の4か月前でした。有休消化に充てる出勤日を差し引くと最終出勤日まで実質2か月を切っておりました。
そこからの日々は、通常の業務を行いながら、後任への引継ぎ、関係者への挨拶回り、不要データーの処分や物理的な片付け等で、バタバタと忙しく、慌ただしく過ぎていきました。最終日まで片付けが間に合わず最後の最後まで残業をした程でした。
最終日には、会社近くの坂の上から綺麗な夕焼けを眺めて帰ろうと思っておりましたが、それも叶いませんでした。もうこの街には来ることもないので少し残念でした。

ほとほと嫌になっていた職場でしたが、真っ暗な道を花束と私物の入った紙袋を持ちながら、トボトボと駅まで歩いていた時には、「あー、終わったんだな」とさすがに寂しく感じたものでした。
ところが、帰宅ラッシュの過ぎた夜遅い電車に乗り込み、会社のあるエリアから遠ざかっていくにつれて、一瞬感じた寂しさは消えて無くなり、逆に「明日からもう会社に行かなくていいんだ」というホッとした思いが込み上げてきました。
これほどの解放感は味わったことがないと思うくらい、自分を捕らえるものは何もなくなり、気の重たくなる一切のものが自分の中からパーッと抜けていくような、身も心も軽くなる感覚になったことを覚えています。
明日から始まる人生の後半生が素晴らしいものになる気がしました。