EXPO2025 大阪・関西万博散歩 その1

隠遁ブログ
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5月の中旬に大阪・関西万博に行ってきました。

私は子供の頃に行った「つくば科学万博」以来、万博のとりこになった万博大好き人間です。「大阪花博」や「愛知万博」といった、これまで国内で開催された万博や特別博は、幸いにも逃さず参加しております。

大げさかもしれませんが、万博は人類の叡智の発表の場です。未来のテクノロジーや異国文化や国際交流が味わえる夢のような空間です。知的好奇心を刺激するパビリオンやイベントでの体験は、一生の思い出となります。そういう記憶や感覚が残っているから、国内のどこかで開催されるなら行って体験してみたいとの思いが強いのかもしれません。

ところがです。今回の大阪・関西万博に関しては誘致の段階から、私は少し冷めた気持ちを持っていました。今、大阪で万博をやる意義や根拠が薄いように感じられたからです。あくまで個人的な見解ですが、当時は夢洲へのIR誘致への機運を高める為、万博を利用しようとしているように思い、財源増を期待する大阪府の政治的な思惑ががちらほら垣間見える気もしました。後に決まった「いのち輝く未来社会のデザイン」という、取って付けたようなテーマにも違和感を感じ、工事の遅れや建築費高騰の問題などもあり、万博好きの私ですら、ネガティブな気持ちで成り行きを見ていました。

そういう状態ですので、大阪・関西万博の開催が近づくにつれ、万博に行くべきかどうか葛藤が大きくなっていきました。万博好きとしては、行かなきゃいけないという思いは強いし、国内で開催される万博はひとつも逃さず参加したいという変なプライドもありました。

しかしながら、自分にとって本当に行く意義のある万博であろうか?テーマに沿った目玉らしき見世物ものもなさそうだし、ネガティブな情報ばかりが入ってくるし、とイマイチ前向きに生きたいという気持ちになれませんでした。わざわざ東京から新幹線代を出して行くのもしんどいなとも思っておりました。

ところが、そんな私に万博に行く意義が生まれます。たまたま実家のある大阪に行く用事が出来たのです。大阪に帰るなら、ついでに両親を万博に連れて行き、親孝行してみようか!急にそんな思いが湧いてきました。私の両親にとっては1970年の大阪万博以来、おそらく、これが最後の万博体験になるでしょう。そう思うと、どうしても連れて行かなければ、という変な使命感が生まれました。

その日から、私の万博行きミッションが急速に練られていきます。

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