東京国立近代美術館で開催されている「ハニワと土偶の近代」を観に行きました。
ハニワと土偶が日本の芸術家たちに如何に掘り起こされ、影響を与えたかを、江戸後期から現在までの時代の流れに沿って、絵画、彫像、工芸、映画や漫画やテレビ番組に到るまで幅広く多角的に考察する企画展でした。
ハニワをモチーフにした作品はどれもどこかかわいらしくて面白い。中には戦時下の戦意高揚の絵画や、大映映画の「大魔神」、オカルト漫画のキャラクター等、おどろおどろしいイメージで表現された作品もありますが、それらもどこかに愛着が感じられ、根本的にハニワというものは日本人の穏やかな精神性が生み出した、優しいキャラなのだと思いました。
ハニワといえば、我々世代では「おーい!はに丸」、懐かしかったです。音声ガイドは「はに丸」の声優・田中真弓さん。ガイドを聞くことでより楽しんで鑑賞出来ました。ハニワグッズも充実しておりました。

美術展の後は近くの皇居東御苑を散策し、江戸城の天守台に登りました。それにしてもインバウンドがすごい!私の見た限り周りはほぼ外国の方でした。曇り空ではありましたが、都心のど真ん中に空いた見晴らしの素晴らしい空間で、清々しい気分に浸れました。

さて、朝から美術館の企画展、常設展と回り、皇居東御苑を散策したら、すでに15時近くになっておりました。朝から何も食べていなかったのでものすごく腹ペコです。速足で御苑から竹橋駅まで戻り、パレスサイドビルのレストラン街で店を探しました。

今回の美術館散歩ランチは「とんかつまるや」さんの「ロースかつ定食(ごはん大盛)」です。さっくり揚がった肉厚のロースかつにソースをたっぶりかけて、ごはんを搔っ込みました。赤味噌のしじみ汁とお新香、キャベツで口を落ち着かせながらも、腹ペコの勢いで一気に食べ終わりました。
満腹と満足感で、電車で寝落ちしながら家路につきました。