府中市美術館で開催中の「市制施行70周年 アルフォンス・ミュシャ ふたつの世界」を観に行きました。

まずは、府中に行ったらここに寄らないと、ということで大國魂神社へお参りに行きました。
大國魂神社は私にとって何かとご縁があり、度々ラッキーをもたらしてくれる有難い神社です。
境内の清澄な空気を全身に浴び、真摯な気持ちでお参りすると、これから何か良いことが起こるような気分になります。
神社詣でを終え、美術館行きのバス停で時刻を確認すると、バスは5分前に出たばかりで、次のバスは25分後でした。中途半端な時間をどう潰そうかと思い、バス停から後ろを振り返ると、「丸亀製麺」さんの看板が目に飛び込んできました。
うどんならば早く提供され、ススっと食べられる。ちょうど昼前で腹ペコ具合も良い感じだ。予定では美術鑑賞後に、美術館併設のカフェで提供しているミュシャ展の記念プレートを食べたようと思っておりましたが、ここは時機に任せるとしよう。

ということで、今回の美術館散歩ランチは「丸亀製麵」さんの「旨辛肉盛りまぜ玉うどん」になりました。
前の職場では良く利用していたのですが、「丸亀製麺」さんのうどんはほぼ2年ぶりくらいのご無沙汰です。丸亀製麺アプリも久しぶりに起動しました。
混ぜる系の料理は、自ら具材を混ぜこむことで、余計に食欲が増す気がします。ニンニクやネギの風味も食欲を加速させます。
甘辛いタレと卵で、豚バラ肉や肉そぼろ等の具材を混ぜ込んで、豪快に一気に啜りました。名前の通り旨辛で美味しかったです。一口ごはんが付いているのも良かったです。
バス待ちの時間をランチで有効に使い、いざ美術館へ。美術館巡回の「ちゅうバス」は100円でとても便利。府中の森公園に赴く人々で賑わっておりました。
さて、人気のミュシャは今までいたる所で展覧会が開催され、観つくした感がありますが、この企画展「ミュシャ ふたつの世界」は、ミュシャの華麗で甘美なリトグラフと荘厳で神秘的な油彩画という手法やテーマの違うふたつの作品世界を、色彩やフォルムや構図に共通して見られる「ミュシャらしさ」というひとつの視点で捉えることで、ミュシャ作品の魅力を押し広げ、新たなミュシャ体験が出来る展示構成となっておりました。

私は、ミュシャがパリで華やかに活躍していた時代と祖国チェコスロヴァキアで自国の為に活動していた時代のふたつの世界の対比も、この展示の背景に隠されているように感じ、それも一つの視点で捉えながら、どっぷりとミュシャの世界に浸ることが出来ました。ミュシャの絵はいつでも夢見心地にさせてくれるので良いですね。

リトグラフの背景、模様、人物の3つのレイヤー(階層)の組み方や効果を狙った工夫についても勉強出来て面白かったです。
府中市美術館でミュシャの企画展と常設展を鑑賞した後は、府中の森公園を散策。
広大な緑の空間は歩くほどに気持ちが良い。日本庭園の池で泳ぐ鴨の群れにも癒されます。

この日は東京で木枯らし1号が吹き、風の冷たい日だったのですが、歩いているうちに身体がポカポカしてきて、途中の売店で見かけたソフトクリームが無性に食べたくなりました。
帰りかけていたのですが、公園の出口間際で急ぎ引き返し、売店に戻ってプレミアムミルクバニラソフトクリームを購入しました。
それを舐めながら東府中駅まで歩いて帰りました。今回の美術館散歩も気持ちの良い豊かな時間を過ごせました。
