美術館散歩 その7 東京都写真美術館 ロバート・キャパ 戦争

隠遁ブログ
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恵比寿ガーデンプレイスにある東京都写真美術館で開催中のロバート・キャパの写真展(2025/5/11迄)に行ってきました。20世紀を代表する偉大な写真家であり、戦場カメラマンのさきがけでもあるロバート・キャパの作品の中でも、特に戦場の写真に焦点を当てた展覧会でした。

会場はジャーナリストを目指した頃の写真から始まり、キャパが駆け巡った数々の戦場での写真で構成されております。有名な「崩れ落ちる共和国側の兵士」が展示されているスペイン内戦の写真や、ドイツ軍に背を向けながら撮ったというノルマンディー上陸作戦真っ只中の兵士の写真など、生々しく緊迫感のある瞬間を切り取った写真は、じっと見つめているとそこにタイムスリップしそうな臨場感がありました。

戦場の写真なので、廃墟と化した街や、必死に戦う兵士の姿、瓦礫のなかで途方に暮れる人々の写真など悲惨な写真もありますが、市民と触れ合う兵士の姿や、戦時下のつかの間の日常の風景、たくましく生きる子供たちの姿など、キャパの写真には希望を持ってファインダーを覗いていたのだなと感じられるものもたくさんあり、衝撃的な一瞬を捉えた写真よりも、私はそういった写真の方に心が奪われました。

一枚一枚の写真の時代の中に入り込み、被写体の人々の心情を想像し、キャパの意図を沈思し、と没入していたらかなりの精神力を使ったので、鑑賞後は疲れ果てました。

さて、疲れた身体を満たすために、恵比寿で楽しみにしていたランチタイムです。

写真撮影、SNSアップが禁止の店なので写真も店名も出せませんが、恵比寿でカレーそばと言えばというあの店に行きました。トロッとしたカレーあんのかかったそばは食欲をそそり、箸が止まらない美味しさでした。箸休め的なお供として一緒に注文したライス(甘いたくあん付)も、最初は多すぎるかなと思いましたが、カレーあんの口にライスを放り込む所作が止まらなくなり、結果的にガッツリ行かせてもらいました。じわじわと汗を誘発するカレーの辛さと美味しさに大満足の腹具合で帰りました。

本日も良い美術館散歩でした。

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