転職のきっかけ その2

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前述の「停滞の10年」でも述べた通り、私はアラフィフに近づく頃から、自分の人生このままでよいのかと考えるようになりました。劇的に何かを変えなければともがいておりましたが、仕事をやめようとまでは考えておりませんでした。

有難いことに周囲よりは高めの給料をもらい、社内の立場的にも安定していたので、わざわざ転職するなんていう面倒くさい選択肢には思いも至りませんでした。40代以降のサラリーマンが好転を期待し転職した結果、余計に人生設計が狂ったというような話も、当時はよく見聞きしましたし、ミドルの転職はデメリットの方が多そうだと思っておりました。

けれども、私は心身共に限界を感じておりました。一人の人間が行える範囲を超えた業務量をし続けたことや、周りに比べ自分だけが思うように休みが取れなくなったことで、身体の疲労も極限に達しておりました。マイナス思考やネガティブ発言を行う人間しか職場に残っておらず、職場の雰囲気が悪くなったことで、私の前向きな気持ちも後ろに引っ張られるようになりました。自分のマネッジメント能力の限界を感じました。

後ろ向きになると、普段気にしないようなことも目につくようになります。隣の部署のマネージャーが部下の面倒も見ず1日中誰かと雑談をして、職責に見合った仕事をしていないことが気に障る。それを注意しないどころか見てもいない上司にも腹が立つ。上司に仕事の負担減と全体的な職場改善を提案しても、のらりくらりとかわされて、不信感が募っていく。孤立無援の状態となっていきました。

被害者意識を持って、上手くいかない原因を他人に見出すのは、愚かなことです。もはや自分らしさを失いかけている証拠だなと感じ、このままこの職場にいてはダメだと思い始めました。自分の心の大事な何かが、かろうじて光を放って知らせていたのでしょう。

そしてコロナ禍となり、仕事しか拠り所がなくなった時、私はようやく、この「停滞の10年」の根本が仕事と職場にあったのだとの思いに至ることが出来ました。

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